無事正気?

2005年4月17日
木曜日は、無事に店長から連絡があって
正気を保ちましたとさ。

でもきっと、連絡がなくったって私は狂ったりしなかった。
当然だけど、そこまで恋を信じきれてなんかいない私は、
多分、何気ない顔でショップに顔をだして
店長に気まずい思いをさせるぐらいのことはする女です。

だから大丈夫。  
     
  

  
さて、木曜日は今までにないコースで、
店長の思い出巡りに付き合って、隣の隣の市までドライブして、
元々彼女のお家を探し当てたりした。

店長が裏切られて、トラウマになっているという恋の相手。
店長は自覚してないけど、どう聞いたってあれはトラウマ。

好きで好きでしょうがなくて、
別れ際、初めてすがったという彼女は、
でも浮気をしていて
その事実が店長につけた傷は、本人が思っている以上に深いみたい。

前にばかみたいに酔ったとき、
一緒にお風呂に入って、
あんなのはいやだって、
そこまで好きになりたくないって言った。

毎日毎日お家に行ってベタベタだったって、
束縛してたって、言ってたな。
初めてのご飯のときに聞いた話。
今思えば、こんな人が束縛するなんてビックリしちゃうよ。
  
それほどの人だったんだろうし、
その裏切りは、
恋の仕方が変わっちゃうほどの出来事だったんでしょう。
  
  
だから。
店長はエツコを好きになって7年も一緒にいる。

きっと浮気なんて絶対しそうにない彼女
のことは、好きで好きでしょうがないわけじゃなくて、
それは月に2回くらいしか会えなくてもいい 好き 。
もちろん大事には変わりないんだろうけど、
結婚はずっと好きでいれる人としたいっていう私の理想に、
ちょっと、そうかな?って顔をしてみせたりするんだ。
   
私の両親がいまだにくっつきあって眠ることや、
一緒にお風呂に入ったり、まだまだスイートなんだっていう話には、
ありえんなって表情を返す店長。
  
そしてその顔に、私は密かに安心するのだけど。  

  あなたとえつこはそうじゃないのね

運転しながら、キスしてってこっちを見る店長や、
もっとキスしたくなった?って私が答えるまで聞き続けるとこ、
子どもみたいにいろんなことをしたがる店長は、
エツコとしてこなかったいろんなことを、
私としてくれる。
私の初めてをいっぱい奪って、
店長の初めてもいっぱい奪う。
  
そんな甘い甘いことがいっぱい。
お酒も飲んでないのに、ばかみたいに甘かった木曜の私たちは、
結婚するよりずっと素敵だった。絶対。
(負け惜しみだって言われたってかまうモンカ)  

今日は帰るって私が言ったからホテルには行かないで、
まだ明るい駐車場で、人目をうかがってちょっとずつキスする。
遠慮がちにわりこんでくる呼吸と舌はあっという間に私の神経系を支配しちゃうし、 
抱き寄せたワイシャツのタバコの香りに泣きたくなった。
  
  
思い出の公園の横に停め直した、店長の車、の中。
エツコよりずっとたくさん私が乗ってる車。 
  
     
  

このまま好きでいていいのかなって、言った私に、
無理にやめることないんじゃないって答えた。
  
それは私のほしい答えじゃなくて、
そこに店長の気持ちが見えなくて、
悲しんでしまったのだけど、
でもそうじゃないんだって今気付いたー。

店長が私を引き止めることなんて出来るはずなくて、
でもズルイから、
そうやって引き止めたいんだね。
いつか簡単に離れて行ける私への、
せめてもの抵抗なんだね。   

これから全然逢えなくなるって、店長が簡単に言うから、
私はどうやら店長から見ても寂しそうになってしまったんだけど、
その私を見る店長の顔がものすごく悲しそうだった。
そんな顔させられるの、私。
それだけでもいいや。
  
ドアを開けて、車から降りるほんの手前で、
私の背中におやすみのキスをねだる店長の声はとても甘かったし。
  
  
  
傷つくことを恐れてはいけないんだそーだ。
どこかのだれかが言うことには。

だから、私を好き好きだと言う、ぽいってしないって言う、
店長を信じる。
   
信じるよ。ばかみたいに。
   
   
   

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